取りあえずのつもりで作った段ボールPCでしたが、妻はずっと使ってくれました。
しかしながら、今年でWindows10のサポートも終わりとなり、このPentiumマシンもお役御免です。
そういう訳で、代わりになるPCが必要となりました。
妻はこのケースでも良いと言ってくれたので、コストを抑えるため、マザーボードとその部品の交換だけで済ませることにしました。
今回の構成は次の通り。
- マザーボードは、オンボードのN100CPUのmini-ITXです。
ASUS PRIME N100I-D D4-CSM - メモリは16Gbyte。
CFD Standard D4N3200CS-16G - このマザーボードにはSATAが1つしかないので、SATA3を5ポート増設できるM.2ボードを追加。
玄人志向 SATA3-I5-M.2 - OSはWindows10からWindows11に無償アップグレード
- 電源は古くなったので、電解コンデンサを交換します。
- マザーボードを交換して、メモリを挿します。
- ストレージ、フロントパネルケーブル、電源を繋ぎます。
- この状態でWindowsを起動すれば、OSが自動的に新しいデバイスに合ったドライバーをインストールしてくれるはずです。
- SATA増設アダプタをM2,コネクタに差し、データストレージを繋ぎます。
- 再度立ち上げて、ハードの交換は終わります。
- 次に、Windows10をWindows11にアップグレードします。これはWindowsアップデートに指示するだけで完了するはずです。
当初は、簡単に作業が進むと思っていましたが、実際はかなりの苦戦となりました。
以下に、遭遇したトラブルと対応した内容を記します。
電源が入らない。
電源ボタンを押してもディスプレイに何も表示されない
これまで、いくつものmini-itxマザーボードを使ってきましたが、それらのすべては20ピンのATX電源ソケットでした。
ところが、今回の電源ソケットは24ピンです。4ピンの12Vもついています。
24ピンソケットの後ろ4ピンも単独の4ピンソケットも補助電源用と思っていましたが、これを繋がないと、起動すらしなかったのです。
(実は、マニュアルには繋ぐように書かれてあったのですが、消費電力が大きなカードを挿したときのためのものと思ってしまいました。)
20ピン電源ケーブルから12vを引出し、4ピンコネクタケーブルを自作し、これを繋ぐことで解決できました。
Windows10が起動しない。
電源ケーブルの対策をしてBIOS画面が表示されたのですが、Windows10システムのブートが始まりません。
BIOSはストレージを認識しています。
マザーボードを元に戻し、Windowsのブートを調べてみました。
コマンドプロンプトでシステム情報表示を立ち上げます。
MSInfo32[システムの概要]-[BIOSモード]を見ます。
レガシとなっていました。
一方、このマザーボードはUEFIです。
BIOSにCSMブート(UEFIにレガシーブートと互換性を持たせる機能)の設定項目があるのですが、これがグレー表示になっていて、設定できません。
そうです。このマザーボードはレガシブートをサポートしていないのです。
システムドライブをMBRからUEFI/GPTに変換しなければなりません。
作業は次の通り
- リカバリーディスク/回復ドライブの作成
今回はBOOTシステムを触るので、最悪、起動しなくなる可能性があります。
その時のために、起動ディスクを作っておきます。
これは後で分かったのですが、そもそも、WindowsのMBR-GPT変換ツールは実行時の起動ドライブに対しては処理できないようです。
("cannot find room for the EFI system partition ..."エラーが出ます。)
作成方法は設定の検索で「回復ドライブの作成」を入力して、表示画面に従い作成します。 - データのバックアップ
- ストレージドライブに512Mbyte以上の空きがあることを確認します。 (空きがなければ、ツールの実行で"cannot find room for the EFI system partition ..."エラーが出ます。)
- 空きがなければ、既存のパーティションを縮小し、空きを作ります。
私は、システムパーティションを削りました。
ツールはGPartedを使いました。 - Windows標準の変換ユーティリティを実行
リカバリーディスクで起動し、[トラブル対策][コマンドプロンプト]を開く
変換するシステムディスク番号を調べます
diskpart
事前に変換に問題ないか確認します。
>list disk
(目的のディスクの最初の項目:ディスク <ディスク番号>)
>exit
MBR2GPT /validate /disk:<ディスク番号> /allowFullOS
変換します。
MBR2GPT /convert /disk:<ディスク番号> /allowFullOS
Windows11にアップグレード後、ライセンスの認証ができない。
OS起動後、ライセンスの再認証を促されるも、プロダクトIDを入力すると正しくないと拒否されます。
どうやら、マザーボードを交換した時、Windows10での再認証が必用だったようで、これを行わずにWindows11へのアップグレードをしたことが良くなかったようです。
マイクロソフト サポートセンターに問合せて解決しました。
いくつかのコマンドを入力し、翌日、再度認証を行うことで、プロダクトIDを入力することなく完了しました。
電源ボタンを押してもスリープが解除しない。
Bluetoothキーボードを繋いだ状態でSleepするとSleep状態から復帰しない。
有線キーボードだけだと復帰します。
Bluetoothキーボードであっても休止モードからだと復帰します。
デバイスマネージャーに不明な"USBデバイス(ポートのリセット失敗)"が表示されます。
イベントログにBlutooth関連のエラーが記録されています。
Bluetooth の認証コード (link keys) をローカル アダプター上に保管できません。
スタートアップの間に Bluetooth キーボードは、システム BIOS で機能しない可能性があります。
ソース:BTHUB
イベント:18
アダプターに送信されたコマンドはタイムアウトになりました。アダプターは応答しませんでした。BluetoothアダプタやUSBコントローラ/HUBの電源管理を、次のように変更しても改善しません。
ソース:BTHUB
イベント:3
デバイスマネージャの対応するデバイスを選択し、「電源の管理」タブを開きます。
電力の節約のためにコンピュータがこのデバイスの電源をオフできるようにする」のチェックを外します。
電力の節約のためにコンピュータがこのデバイスの電源をオフできるようにする」のチェックを外します。
これは推測ですが。
稼働中にBluetoothキーボードを使っていると、スリープ解除による起動時にこのキーボードにアクセスしようとコマンドを送ります。
もし、デバイスの応答が得られない場合(ログを見る限り起動時は必ず無応答)、別の経路を探るためか、このマザーボードにはないオンボードBluetoothコントローラにアクセスしようとします。当然これは失敗するのですが、何故か、ここでOSは起動自体を中止してしまうようです。
BIOSのオンボードデバイスの設定を変更することで解決しました。
[Advanced]-[Onbord Device Configuration]
[Connectivity mode(Wi-Fi & Bluetooth)]を[Disabled]に変更します。
[Connectivity mode(Wi-Fi & Bluetooth)]を[Disabled]に変更します。
さて、今までマシンのスペックでWindows11にアップグレードできなかった人が、いよいよ観念して、マシンを新調することになると思います。
今回のマザーボードの交換とOSアップグレードを経験して分かったことは、
- 交換する前に現在のブートモードが新しいマザーボードで対応しているかを確かめること。
- マザーボード交換後は、まずWindows10のライセンス再認証を完了しておくこと。
これからアップグレードする人の参考になれば幸いです。
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