そんなわくわく感が好きでした。
それが最近では、そんな欲求も減ってしまったように感じます。
これも年齢のせいなのでしょうか。
むしろ、使い古したものを、修理しながら使い続けることの方が、充実感を得られるようになったのです。
IEもケーブルの被覆が劣化して処分しましたが、今回も被覆がボロボロになってしまいました。
ウレタン素材の被覆は肌触りが良いのですが、耐久性は良くありません。
流行りのTWSにでも買い替えようかと思いましたが、ケーブルだけの問題で捨ててしまうのは勿体ないので、修理することにしたのです。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
オヤイデ HPC-28-2U V2 ツイストケーブルです。
オヤイデがお休みだったので、向いの千石電商で買いました。
外被が戻らないようにクリップで止めます。
その際、補強用の糸をできるだけ取り除くと半田の乗りが良くなります。
写真はありませんが、炎を当てると、一気に焼き広がってしまうので、ペンチで摘み、焼く部分だけ出すようにします。
一方の線にヒシチューブを被せ、はんだ付けて結線します。
ヒシチューブははんだ付けの位置までずらし、半田ごての熱で収縮させます。
リッツ線は銅線が細く、特にこのイヤホンは、線が細いのに加え、本数も少なく、少し力を加えるだけで容易に切れてしまいます。
今回も、はんだ付けの際、何度も切れてしまいました。
線が切れる度に、心の緊張も切れそうになり、このまま、ゴミ箱に投げ捨てたい衝動と戦いながらの作業となりました。
幸い、ハウジング側のケーブルに余裕を持たせておいたおかげで、なんとか銅線が尽きる前に繋ぐことができました。
接着剤が固まるまで、クリップで固定しておきます。
外被の切れ目を覆うためと、左右の分け目で解れないようにするために、それぞれのヒシチューブを被せておきます。
結線後に、ヒシチューブは目的の位置までずらし、熱で収縮させます。
新しいケーブルは銅線の太さも本数も増したためか、音が良くなったように感じます。
確証バイアスでしょうね。幸せならば、それでもいいのです。
ハウジング内の銅線も短くなっていますし、エポキシでガッチリ固めていますので、次回の修理は不可能でしょう。
その時は、昔のように新製品の購入を楽しみたいと思います。