最近の扇風機は安くなりました。2、3千円も出せば買うことができます。
20年ほど前、私が前の会社に入った頃、寮に持ち込んだ小型の扇風機はその三倍以上の価格がしました。
この扇風機は小型で静か、リズム機能付きが気に入っていましたが、近頃、強風にすると異音がするようになりました。
買い替えも考えましたが、これに代わるものが見当たらず、修理することにしました。
ユーザーによる改造はメーカーの保証・修理が受けられなくなります。
このサイズで静かな扇風機はなかなかありません。
中にドライバーを突っ込み、内部の爪を広げながら引っ張ります。
シャフトの固定リングが劣化しています。
樹脂の一部が剥げています。
耐熱性があり、摩擦に強く、表面がなめらかなので適しています。
すべて組み立てて、効果を確かめてみました。
回転がスムーズになり、音も少し静かになりましたが、まだ、直っていません。
いろいろ、調べてみると、シャフトの遊びが多くなっている為だとわかりました。
長年の使用で摩耗したのでしょうか。
そこで、シャフトを押さえる板を取り付けることにしました。
接触部分にはたっぷりグリスを塗ります。
これで、遊びが少なくなり、板のしなりで適度に振動を抑えてくれます。
[補足]
後日、ねじの緩み防止と振動防止のため、本体、板、ビスの間にゴムシートを挟みました。
再度組み立てて、効果を確認しました。
異音はなくなりました。
この修理方法が良いのかわかりませんが、これでまた、お気に入りの扇風機はしばらく使えます。
最近の電化製品は安くて、そこそこ性能はいいのですが、何かとがったものがなく、また耐久性もいまいちなので、なかなか愛着が持てません。
今のメーカーにはかつての日本製家電のように、長く使えるいいものを作って欲しいと思う今日この頃です。
[追記]
結局、この押さえ板による修理は強度に問題があり、別の方法で修理することになりました。
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