Xantia LHM漏れの修理

投稿 金 9/28 13:28:26 2012 | 自動車 | hotall

使っていなくても物は壊れます。
私が徒歩で帰宅した時、ふと長らく乗っていなかった私の車の下を見ると、地面にオイルが溜まっていました。
この車に乗り始めてから、オイル漏れは日常のトラブルとなり、動揺もなく「またか」の心境です。
この車は油圧でパワステ、ブレーキはもちろんのことサスペションも駆動しています。
したがって車のあちこちに油圧用の配管が巡って、その繋ぎ目からのオイル漏れは持病のように付きまといます。
車も10年を経過する頃から樹脂部品が次々と壊れ始めます。
14年目の私の車も、例に洩れずあちこちの樹脂部品が壊れて始めています。
今回のオイル漏れは前輪のサスペションから余ったオイルがタンクに戻ってくる配管の繋ぎ目で起きました。
この繋ぎ目は左右のサスペションからの配管が1つの配管に合流するところで、樹脂製の三又ジョイントになっています。
このジョイントが劣化して破損したのです。
そこで、このジョイントを取り換えることにしました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







三又ジョイントを取り寄せました。
私のXantiaには赤、青、緑の3種類のジョイントがあり、前輪のジョイントは緑だそうです。




まず、ジャッキアップします。
と言っても、この車は油圧で車高が上がるのでジャッキは必要ありません。
安全のため、馬をかけます。
車体の下にビニールシートをひき、ジョイントの下に新聞紙を被せた油受けの容器を置きます。




さて、車の下に潜り込みます。
いつもながら、あまりいい気持ではありません。
古いジョイントを外し、新しいジョイントをはめます。
かなり硬く、思ったように差し込めません。
そこで、写真にようにジョイントを熱湯で温めました。




無事新しい部品に交換できました。




馬を外し、車高を下げ、オイル漏れが無いか確認します。
オイル漏れはありませんが、ダッシュボードの警告灯が点灯します。
LHMオイルが少なくなっているようです。




車高をいっぱいに上げ、ゲージを確認します。
下に張り付いたままです。
かなりのオイルが漏れ出てしまったようです。




オイルを補充しました。
警告灯は消え、再度、オイル漏れが無いことを確認しました。


最近、故障も増えてきました。
そろそろ買い替え時かもしれません。
次回は故障の少ない車にしたほうが良いのかもしれませんね。

扇風機(National F-R255E)の異音の修理(2)

投稿 水 9/19 13:40:38 2012 | リビング | hotall

安易な対処療法は新たな問題を引き起こすことがあります。
先日、異音が出るようになった扇風機を直しましたが、1週間程で、また異音が出るようになってしまいました。
当初は、軸の遊びが原因だと思い、軸を押さえる板を取りつけましたが、この板が長時間の圧力で壊れてしまいました。
これでは、何度、押さえ板を取り換えても壊れてしまいます。
そこで、修理をやり直してみました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理・改造を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる改造はメーカーの保証・修理が受けられなくなります。







もう一度、ローターのシャフトを調べてみます。
爪を当てて凹凸がないか調べます。
すると前方のシャフトの中間ぐらいに引っ掛かりがあるのが分かりました。
そこだけ摩耗しています。
前回は、押さえ板でシャフトを押していたため、結果的にこの摩耗個所がずれることになり、異音が直ったようです。
つまり、押さえ板でなくても、シャフトの位置をずらすことで解決できそうです。




シャフトにスペーサーを入れることにしました。
滑りが良くて、摩擦音がしない素材を探します。
たまたま、手元にあったカーテンランナーが使えそうです。




使う場所を切り取ります。




やすりで整形します。




シャフトにはめます。




グリスを塗り、組み立てます。




首がぐらぐらするので調べてみると、軸受が割れていました。




ワイヤーで縛ることにしました。
ワイヤーを通す穴をあけます。




ワイヤーで軸を縛ります。

かなり手間取りましたが、これで一応問題は解決しました。
扇風機のシーズンもあと僅かですが、存分に使いたいと思います。


無線LAN親機(Aterm WR7850S)の修理

投稿 火 9/11 10:03:13 2012 | パソコン | hotall

今やインターネットは電気や水道のように、必須のインフラです。使えなくなると、生活に支障をきたします。
ところが、いざ障害が出ると、たいがいの場合、プロバイダは助けにならず、自身で解決しなくてはなりません。

私が妻からのメールに返信をしようとした時、使っていたタブレットが突然通信しなくなり、作成したメールが送れなくなりました。
メールを早く送信しなくてはという焦りもあり、これは、困ったことになったと一瞬パニックになりましたが、気を取り直して一つずつ調べることにしました。
タブレットの接続設定のやり直しから始め、無線LANの親機、ルーター、モデムと順に調べていきます。

タブレットの再接続は何度やってもダメです。
次に無線LANの親機を見てみると、すべてのステータスランプがひよひよとオレンジ色に瞬いて、見るからに異常です。
リセットや電源抜き差しでも直らず、いよいよ壊れたかなと買い替えも考えましたが、ダメもとで修理してみることにしました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理・改造を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる改造はメーカーの保証・修理が受けられなくなります。







まずは、電源アダプタの出力を調べてみます。




定格通り出ているようです。




本体を開けてみます。




ケースは特殊ねじで止められていましたが、トルクスドライバーで開けることができました。




中身です。ほとんどがICやハイブリッド部品などの集積回路で、部品点数自体は少ないです。これらが壊れると入手が困難ですので、このような機器はユーザーが修理する余地は少ないです。




とりあえず、電源電圧をチェックしてみました。
電圧が出ていません。
電源アダプタが弱っていて、負荷をかけると電圧が下がるようです。




電源アダプタを分解します。
最近の電源アダプタはねじ止めではなく接着材でカバーが閉じられているので、分解できません。
つまり、電源アダプタは消耗品ということです。
中を開けるには、ケースを壊す以外ありません。
まず、内部の部品を傷つけないように注意しながら、ケースの合わせ目をけがきカッターで削っていきます。




切れ目ができたらドライバーでこじ開けます。




電解コンデンサーのひとつがぷっくりと膨らんでいるのがわかります。
内部で破裂しています。




壊れた部品を取り外します。
台湾製です。一時期マザーボードなどで問題になりましたが、やはり台湾製の電解コンデンサーは弱いのでしょうか。




たまたま手元に同じ容量の電解コンデンサーがありました。
日本製(パナソニック)です。




付け替えました。




再度、本体につなぎ、電圧をチェックします。
規定の電圧が出ているようです。




電源アダプタのケースは切り離してしまいましたので、テープでぐるぐる巻きにします。

本体も組み立て、接続し、無事通信することを確認しました。
送信できずにいたメールは送ることができるようになりましたが、その前にしびれを切らした妻から電話がかかってきてしまいました。

扇風機(National F-R255E)の異音の修理

投稿 月 9/10 18:46:31 2012 | リビング | hotall

最近の扇風機は安くなりました。2、3千円も出せば買うことができます。
20年ほど前、私が前の会社に入った頃、寮に持ち込んだ小型の扇風機はその三倍以上の価格がしました。
この扇風機は小型で静か、リズム機能付きが気に入っていましたが、近頃、強風にすると異音がするようになりました。
買い替えも考えましたが、これに代わるものが見当たらず、修理することにしました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理・改造を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる改造はメーカーの保証・修理が受けられなくなります。







これが、その扇風機です。
このサイズで静かな扇風機はなかなかありません。




羽根とカバーを取り外します。




首ふりのぽっちりを外します。
中にドライバーを突っ込み、内部の爪を広げながら引っ張ります。




モーターカバーを外します。




モーターを分解します。




ローターです。
シャフトの固定リングが劣化しています。




固定リングを拡大してみました。
樹脂の一部が剥げています。




剥げた樹脂の代わりとしてトランジスタと放熱版との絶縁に使うマイカ板を使用します。
耐熱性があり、摩擦に強く、表面がなめらかなので適しています。




丸やすりで穴を広げます。




はさみで整形します。




固定リングの上に整形したマイカ板をかぶせます。




各所にグリスを塗ります。




モータを組み立てます。




羽根カバーもぐらついていたので、接触面にビニールテーブをかぶせます。


すべて組み立てて、効果を確かめてみました。
回転がスムーズになり、音も少し静かになりましたが、まだ、直っていません。
いろいろ、調べてみると、シャフトの遊びが多くなっている為だとわかりました。
長年の使用で摩耗したのでしょうか。
そこで、シャフトを押さえる板を取り付けることにしました。



素材として強度があって、しなりがあるものを探し、ジャムの蓋にしました。




適当な大きさに切り、加工します。




たまたまモーターにあったビスで固定します。
接触部分にはたっぷりグリスを塗ります。
これで、遊びが少なくなり、板のしなりで適度に振動を抑えてくれます。
[補足]
後日、ねじの緩み防止と振動防止のため、本体、板、ビスの間にゴムシートを挟みました。


再度組み立てて、効果を確認しました。
異音はなくなりました。
この修理方法が良いのかわかりませんが、これでまた、お気に入りの扇風機はしばらく使えます。
最近の電化製品は安くて、そこそこ性能はいいのですが、何かとがったものがなく、また耐久性もいまいちなので、なかなか愛着が持てません。
今のメーカーにはかつての日本製家電のように、長く使えるいいものを作って欲しいと思う今日この頃です。

[追記]
結局、この押さえ板による修理は強度に問題があり、別の方法で修理することになりました。