これを、ついていると云うのでしょうか。
前回、デスクトップオーディオのアンプをリフレッシュしましたが、クリーニングしたボリュームは、すぐにガリが起きてしまいました。
そもそも接点のカーボンが剥がれていたので、すぐに酸化してしまいます。
これは、部品を交換するしかありません。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
古いアンプなので、交換部品を手に入れるのは大変です。
当然、パナソニックは、もうボリュームなどは作っていませんので、同じものは手に入りません。
ネットで色々調べましたが、同じ仕様のものを見つけることができませんでした。
仕方がないので、サイズと抵抗値が同等のアルプス電気のボリュームを駄目元で購入しました。ピン配置などは全く異なっているので、実装に苦労することは明白です。
型番RS6011Y-OC10-CO-PO-B503
移動幅が60mm 50kΩ/Bカーブの部品です。
新しい部品(レバーが黒)を元の部品(レバーが銀)と比べてみます。
ネジ穴も同じです。
2回も外したので、オープンなランドの一部は剥がれてしまいました。
新しい部品のピン配置と基板のパターンを照らし合わせます。
当初は、最悪の場合、すべてのピン付近のパターンをカットして、被覆線でパターンをジャンパしたり、ピンからパターンへの結線をすることを考えていました。
しかし、実際には、可変抵抗を構成する3つのピンのうち、2つは結線すべきパターン上にあり、残り1つも既存のパターンと接触しない場所になっていました。
また、機能しないピンもありますが、これらは独立しており、パターンに接触しても問題ありません。
したがって、1つのピンの配線だけで対応できそうです。
被覆線で必要な配線をします。
試聴してみると、当然ですが、ガリもなく、問題なく動作しました。
今回はついていました。