FAXサーバーソフトは通信インターフェースとしてアナログモデムを想定しています。
Asterisk(PBX)にとって、FAXサーバーは子機の位置づけになりますので、Asteriskがサポートする子機とのプロトコルを、アナログモデムのプロトコルに変換する必要があります。
IAXmodemはこの目的で作られたソフトウェアモデムです。AsteriskからはIAXインターフェースの子機として見え、FAXサーバーからはアナログモデムに見えるアダプターソフトです。
IAXmodemのインストール
sudo apt-get install iaxmodem
IAXmodemのコンフィギュレーション
デバイス定義ファイルを新規に作成します。
ファイルパス : /etc/iaxmodem/ttyIAX
設定内容:
device /dev/ttyIAX
owner uucp:uucp
mode 660
port 4570
refresh 300
server 127.0.0.1
peername iaxmodem
secret <接続認証用の任意のパスワード>
cidname <自局の任意の名前>
cidnumber <自局の電話番号>
codec ulaw
IAXmodemの起動(再起動)
sudo service iaxmodem restart
IAXmodemの起動確認
sudo service iaxmodem statusactive (running)であれば起動しています。
/dev/上にデバイス"ttyIAX"が作成されていることを確認します。
IAXmodemの自動起動登録
sudo systemctl enable iaxmodem
■ RaspberryPiでPBXとFAXの構築 - 目次 -
- 構成
- ひかり電話RV-230SEの設定
- OSのセットアップ
- LANアダプタの接続
- ユーティリティのセットアップ
- PBXのセットアップ
- ▶ソフトウェアモデムのセットアップ
- FAXのセットアップ
- 自動再起動
- ステータスLEDの接続
- ケースに収納・設置
- トラブルと対応
- 迷惑電話対策