Huxleyの制御ボードはArduinoの派生基板でMelziと呼ばれるものです。バージョンは2です。
Melzi ver2のボードはネットで安く手に入りますが、多くはモータードライバがver1のままのA4988が実装されています。これに対し、私の購入したボードはebay経由のRepRapPro純正の純粋なver2で、モータードライバも熱トラブルの少ないA4982となっており、会社が撤退した今、手放すには惜しい製品です。
そこで、CPUのみ交換することにしました。
まず、CPUを取り外さなければなりません。
パッケージはTQFP。狭ピッチの4辺ピン配置で表面実装になっています。
これらすべての足を同時に加熱しなければ、取り外せない、少々厄介な代物です。
ホットブローや低温はんだなど、外し方にはいくつかあるのですが、今回は以前ネットで見つけた銅線を使用する方法を試してみることにしました。
私はホームセンターで1.2mmのものを購入しました。
地道な作業で、数十分を要します。
私はラッピング線の被覆を剥いたものを使用しました。
銅線のすべての半田が解ける必要があるので、半田ごてのこて先は大きめのものを使用し、温度は高めにします。
わたしの場合、白光FX600にT18-C3のこて先を装着し、420℃に設定しました。
こてを当てて、すべての半田が融けるまで待ちます。今回は20秒くらいで融けました。
はんだが融けたら、ペンチでつまんだワイヤーを持ち上げるように力を加えます。このとき基盤が浮き上がらないように小指で押さえます。
足が数本取れてしまいました。
今回は、再利用しないのでこれでもOKとします。
折れないようにそっと元の状態に戻します。
CPUはATMEGAの1284Pで、8bitのRISCプロセッサです。
私は秋月電子通商から購入しました。
細めのこて先で低めの温度にします。今回はこて先T18-C1で320℃としました。
余分なはんだは吸い取り線で取り除きます。
最後に念のため、隣り合う足にブリッジがないことをテスターで確認します。
これで、ハード的な作業は終わりました。
この後、ソフト的な作業が必要となります。