レーザーカッター(FABOOL-Laser Mini)ケースの作成

投稿 2020/11/23 | デジタル工作機 | hotall

レーザーカッターでテーブルを焼いてしまった件で、うっかり者の私にはケースが必要だと気づきました。
勿論、メーカーでもケースは購入できるのですが、今回は自分で作ることにしました。


この文書は個人的なものであり、内容について一切の責任を負いかねます。



材質は、安価、軽量、加工のしやすさから、木材にします。
角材とべニア板をホームセンターでカットしてもらい、スイッチやブロアなどはネットで購入しました。
ブロアやスイッチの穴など、べニア板の細かな加工は、レーザーカッターで切り抜きます。


骨格となる角材とべニア版を木工ボンドで接着します。

ゴム足を付ける穴をドリルで開け、鬼目ナットを埋め込みます。

ブロアパネル取付用の鬼目ナットを埋め込みます。

各面を木工ボンドで接着・組み立てます。

天板は、ヒンジで開閉できるようにし、ソフトダウンステーで、ゆっくりと閉じるようにします。

本体は3Dプリンタで作成したL字部品で、4か所を骨格である角材に固定します。
角材側には鬼目ナットを埋め込みます。
本体側は、その4つの足にネジ穴があったので、これを使用しました。

配線は固定端子台で行います。

ACアダプタは箱の内部に3Dプリンタで作成した部品で取り付けます。

発火対策として、天板をアルミ板でカバーし温度ヒューズを取り付けます。

パイロットランプ(LED)付きのスイッチを取り付けます。
ACアダプタのACケーブルを切断し、その間をスイッチで繋ぎます。
LED用の12V電源は、制御基板から取りました。

天板が空いている時は、レーザーが出力されないようにします。
もともとレーザーカッターの足についている安全スイッチと並列に、天板が閉じていることを検出するスイッチを取り付けます。

ブロアを取り付け、煙や臭いを排出できるようにします。

空気の取り入れ口として、底板の奥行きを少し短くし、前面側に隙間を作ります。

排出にはフレキシブルパイプを使い、ブロアに取り付けるためのアダプタを3Dプリンタで作成しました。
取付穴の位置を間違ってしまったのですが、出力するのも面倒なので、今回はドリルで開け直しました。

ブロアにフレキシブルパイプを取り付けます。

出来上がりました。

開いたところです。
天板を少し下げると、ゆっくりと閉じていきます。

内部の様子です。
今回は組み立てに、木工ボンドを使用したので、接着時間が必要で、組上がりに1週間、更にソフトダウンステーメーカーとのやり取りで1カ月以上と、思ったより時間を要しましたが、我ながら上出来で、満足しました。
これで、レーザーカッターが安心して利用できる環境が整いました。



下表は今回設計・使用した部品の一覧です。
3Dデータ(STLファイル)もアップしましたので、個人的な利用の範囲で、自由にお使いください。
項目数量入手
ブロアホースアダプタ1ダウンロード
ホース固定具1
本体固定具(1-4)1
ACアダプタ固定具1
シナベニヤ板(4mm)適宜ホームセンター
ラワン角材(14mm)適宜
フレキシブルホース(100mm)適宜ネット
ソフトダウンステー右用1
鬼目ナット(3mm)適宜
温度ヒューズ(109℃)1
押しボタンスイッチ(LED12v)1
ゴム足(16mm)4
端子台(6P/5mmピッチ)1



■今回使用したもの
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