小型アンプ(BOSE 1705II)のリフレッシュ
学生時代から、ながら族の私は、机に向かうと音楽を流しています。
ですからデスクトップオーディオは必需品となっています。
最近では、悲しいことに、耳鳴りとか聞こえ辛さとか、耳の不調も増える歳になりました。
オーディオ機器も劣化しますが、耳のほうも衰えるので、一体どっちの不調かわからなくなっても不思議ではありません。
さて、デスクトップオーディオに使っているアンプは12年以上経っていますので、色々と不具合が発生しています。
特にボリュームのガリが酷く、時々、全く鳴らなくなることさえあります。
それに、音もなんだか籠っています。これは耳の老化だけではありません。たぶん。
そこで、このアンプをリフレッシュすることにしました。
この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
作業内容は次の通り
まずはケースを開けます。
基板を取り出します。
左側がプリアンプ基板とスライドボリューム基板。
右側が電源・パワーアンプ基板です。
アンプ部分はICなので、シンプルな構成で、比較的簡単に作業が出来そうです。
交換できるオペアンプを選定するために、現在のオペアンプの電源電圧を測ります。
±12Vです。
ほとんどのオペアンプに交換できます。
ボリューム基板を外します。
基板からスライドボリュームを外します。
ガリを直すにはボリュームを交換するのが最も確実な方法ですが、取りあえず分解してみます。
分解しました。
以前、接点復活材を吹きかけたので、液体に塗れています。
綿棒で拭うと、黒い液体になっていました。
おそらく、これは、接点のカーボンが剥がれたものでしょう。
接点復活材は一時的に接点不良を改善しますが、カーボンを剥がれ易くしてしまうのかもしれません。
結果的にボリュームの寿命を短くしてしまったのでしょうか。
一応、綿棒できれいにしておきます。
レバーの接点もきれいにします。
すべての基板のコンデンサーの容量・電圧を調べ、ICと共に新しい部品を入手します。
このアンプは結構熱くなるので、電解コンデンサは105℃のオーディ用にしました。
これで寿命も延びると思います。
電源/パワーアンプ基板の電解コンデンサを交換します。
これが交換前の基板です。
サイズは元の部品より高さがあります。特に電源の大型電解コンデンサは、そのままでは入りません。
横向きに配置し、リード線を延長し、元の穴まで引いてきます。
リード線は基板のジャンパ線と接触しそうなので、絶縁が必要です。
基板にはんだ付けします。
残りの電解コンデンサーとパワーアンプのICを交換します。
プリアンプ基板の電解コンデンサを交換します。
これが交換前の基板です。
ここも電解コンデンサーを横向きに配置します。
オペアンプを交換します。
ちょっと高価ですが、オーディオに特化したオペアンプにしました。
J-FET入力のMUSES01です。
組み立てます。
今回交換した古い部品達です。
長年のお勤め、お疲れ様でした。
早速、試聴します。
ガリは軽減されました。
音も明らかにクリアになりました。
まだしばらくは、このアンプと私の耳は使えそうです。
次のリフレッシュは12年後でしょうか。
その頃には補聴器を着けているかもしれませんが。
実は、2週間後、ガリが再発したのです。
やはり、部品の交換が必要なようです。
ですからデスクトップオーディオは必需品となっています。
最近では、悲しいことに、耳鳴りとか聞こえ辛さとか、耳の不調も増える歳になりました。
オーディオ機器も劣化しますが、耳のほうも衰えるので、一体どっちの不調かわからなくなっても不思議ではありません。
さて、デスクトップオーディオに使っているアンプは12年以上経っていますので、色々と不具合が発生しています。
特にボリュームのガリが酷く、時々、全く鳴らなくなることさえあります。
それに、音もなんだか籠っています。これは耳の老化だけではありません。たぶん。
そこで、このアンプをリフレッシュすることにしました。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
作業内容は次の通り
- スライドボリュームのガリを改善する。
- 電解コンデンサを新品のオーディオ用電解コンデンサに交換する。
- オペアンプをアップグレードする。
- パワーアンプICを新品に交換する。
左側がプリアンプ基板とスライドボリューム基板。
右側が電源・パワーアンプ基板です。
アンプ部分はICなので、シンプルな構成で、比較的簡単に作業が出来そうです。
±12Vです。
ほとんどのオペアンプに交換できます。
接点復活材は一時的に接点不良を改善しますが、カーボンを剥がれ易くしてしまうのかもしれません。
結果的にボリュームの寿命を短くしてしまったのでしょうか。
このアンプは結構熱くなるので、電解コンデンサは105℃のオーディ用にしました。
これで寿命も延びると思います。
これが交換前の基板です。
横向きに配置し、リード線を延長し、元の穴まで引いてきます。
リード線は基板のジャンパ線と接触しそうなので、絶縁が必要です。
これが交換前の基板です。
オペアンプを交換します。
ちょっと高価ですが、オーディオに特化したオペアンプにしました。
J-FET入力のMUSES01です。
長年のお勤め、お疲れ様でした。
早速、試聴します。
ガリは軽減されました。
音も明らかにクリアになりました。
まだしばらくは、このアンプと私の耳は使えそうです。
次のリフレッシュは12年後でしょうか。
その頃には補聴器を着けているかもしれませんが。
実は、2週間後、ガリが再発したのです。
やはり、部品の交換が必要なようです。