面倒なので、避けていましたが、結局、ここから始めなければいけないようです。
アンテナについて、ネットで色々調べてみました。
八木アンテナは性能が良いようなのですが、集合住宅のベランダでは目立ちます。それに、奥行きが長いので設置が難しそうです。
全方向性と設置の容易さから、モービルアンテナを設置する例も多いようです。
そんな中、手作りするという方法があることを知りました。
そういえば、BCLをやっていた時も、アンテナ線を窓の外に張っていたことを思い出しました。
ネットの情報で、簡単そうな手作りアンテナの例を見つけました。それがヘンテナです。
名前はキャッチ―ですが、製作者も多く、評判も良いようです。
材料もケーブルやコネクタ以外はホームセンターで揃うので、これに決めました。
ネットの情報をもとに、各素子の長さを計算します。
バランはシュベルトップ。
ケーブルは損失を少なくするため8D(-FB-LITE)としました。
後で気づいたのですが、このケーブルは太すぎて、扱いに苦労しました。
コネクタは無線機側のSMA型以外、N型レセプタクルで統一。
給電点は調整が必用なので、可動式のねじ止めとしました。
材料は、素子が真鍮パイプ、給電点が真鍮の立方体ブロック、支柱が塩ビパイプ。
素子は直角に接合するため、45度の傾斜で切断します。
給電点のブロックは、素子を通す穴と、ネジを刺す穴、そして給電する線を繋ぐ穴を開けます。
ネジを刺す穴はタップでねじ切りします。
支柱と素子の固定部材を3Dプリンタで出力します。
シールド網目線で作成することが多いようですが、今回は接着テーブの付いた銅箔で作成しました。
SWRが目的周波数で最小になる点を探ります。
それにはアンテナアナライザーが必用なので、別途購入しました。
結構高額で、既成のアンテナが購入できる金額です。
自作アンテナは経済的なメリットがあまりなさそうです。
無線機に接続して、受信してみます。
付属のホイップアンテナよりは強く受信できています。
指向性アンテナなので、方向や壁からの距離など、色々試してみたいと思います。
完成したアンテナを眺めながら、ここからHAM仲間と繋がると思うと、感慨無量です。
その前に、ケーブルを屋内に引き込む作業が残っています。
下表は今回設計・使用した部品の一覧です。
3Dデータ(STLファイル)をアップしましたので、個人的な利用の範囲で、自由にお使いください。
項目 | 数量 | 入手 |
---|---|---|
素子・支柱固定部材 コネクタキャップ | 1 | ダウンロード |
真鍮パイプ Φ4mmx1m | 2 | ホームセンター |
塩ビパイプ Φ18mmx1m | 1 | ホームセンター |
真鍮四角棒 10mmx10mm 10mmの長さにカットして使用 | 2 | ネット |
ネジ・ナット・ワッシャ M3 | 必要量 | ホームセンター |