ヘンテナ製作

投稿 2024/08/20 (火) 午後 03:22 | アマチュア無線 | hotall

ワッチをして痛感したのが、アンテナの必要性です。
面倒なので、避けていましたが、結局、ここから始めなければいけないようです。

アンテナについて、ネットで色々調べてみました。
八木アンテナは性能が良いようなのですが、集合住宅のベランダでは目立ちます。それに、奥行きが長いので設置が難しそうです。
全方向性と設置の容易さから、モービルアンテナを設置する例も多いようです。

そんな中、手作りするという方法があることを知りました。
そういえば、BCLをやっていた時も、アンテナ線を窓の外に張っていたことを思い出しました。

ネットの情報で、簡単そうな手作りアンテナの例を見つけました。それがヘンテナです。
名前はキャッチ―ですが、製作者も多く、評判も良いようです。
材料もケーブルやコネクタ以外はホームセンターで揃うので、これに決めました。

ネットの情報をもとに、各素子の長さを計算します。


バランはシュベルトップ。

ケーブルは損失を少なくするため8D(-FB-LITE)としました。
後で気づいたのですが、このケーブルは太すぎて、扱いに苦労しました。

コネクタは無線機側のSMA型以外、N型レセプタクルで統一。

給電点は調整が必用なので、可動式のねじ止めとしました。

材料は、素子が真鍮パイプ、給電点が真鍮の立方体ブロック、支柱が塩ビパイプ。

支柱と素子を固定する部材は3Dプリンタで作成します。

まず、設計通りに部材を切断します。
素子は直角に接合するため、45度の傾斜で切断します。
給電点のブロックは、素子を通す穴と、ネジを刺す穴、そして給電する線を繋ぐ穴を開けます。
ネジを刺す穴はタップでねじ切りします。
支柱と素子の固定部材を3Dプリンタで出力します。

素子を直角にはんだ付けで接合します。

ケーブルにバランを取り付けます。

シールド網目線で作成することが多いようですが、今回は接着テーブの付いた銅箔で作成しました。

組み上げます。

給電点の調整をします。

SWRが目的周波数で最小になる点を探ります。
それにはアンテナアナライザーが必用なので、別途購入しました。
結構高額で、既成のアンテナが購入できる金額です。

自作アンテナは経済的なメリットがあまりなさそうです。


早速ベランダに立ててみました。

無線機に接続して、受信してみます。
付属のホイップアンテナよりは強く受信できています。

指向性アンテナなので、方向や壁からの距離など、色々試してみたいと思います。


完成したアンテナを眺めながら、ここからHAM仲間と繋がると思うと、感慨無量です。

その前に、ケーブルを屋内に引き込む作業が残っています。



下表は今回設計・使用した部品の一覧です。
3Dデータ(STLファイル)をアップしましたので、個人的な利用の範囲で、自由にお使いください。
項目数量入手
素子・支柱固定部材
コネクタキャップ
1ダウンロード
真鍮パイプ
Φ4mmx1m
2ホームセンター
塩ビパイプ
Φ18mmx1m
1ホームセンター
真鍮四角棒
10mmx10mm
10mmの長さにカットして使用
2ネット
ネジ・ナット・ワッシャ
M3
必要量ホームセンター
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