レーザーカッター(FABOOL-Laser Mini)による紙の切断に続き、4mmシナべニア板の切断に挑戦してみました。
一定の深さまで切断した後は、何度、繰り返しても、ほとんど切断が進まないのです。
切断面をよく観察してみると、その原因の一端がわかりました。
レーザーカッターは、レーザーの熱で材料を燃やして切るのですが、その際、材料が燃えたときに発生する炭化物が、レーザー光が材料に照射されるのを妨げるのです。
この問題を解決するには、発生する炭化物を取り除かなければなりません。
そこで、切断個所にエアーを拭き付け、炭化物を吹き飛ばすことにしました。
もともとレーザーユニットには、レーザー素子を冷却するためにファンがついており、この風が結果的に切断個所に吹き付けられています。
この風を強くすれば、炭化物を吹き飛ばせるだろうと考えたのです。
この筒の出口を狭めれば、材料に吹き付ける風を強めることができます。
吹き出し口に付けるノズルを3Dプリンタで作ります。
まずはCADで設計します。
狭くするほど風速は高まりそうですが、狭くすれば抵抗が大きくなり、本来のファンの目的である冷却性能が落ちてしまいます。
ノズルの底面は光軸を中心に穴をあけ、空気がスムーズに流れるように、内側はすり鉢状にします。
サイズはピッタリのようです。
以前は、ほとんど貫通しませんでしたが、なんとか貫通するようになり、改善したことが確認できました。
結果は以下の通りです。
項目 | 値 |
---|---|
速度 | 700mm/min |
出力 | 100% |
回数 | 28x20回 |
ノズルの3Dデータ(STLファイル)をアップしましたので、個人的な利用の範囲で、自由にお使いください。
項目 | 数量 | 入手 |
---|---|---|
ノズル | 1 | ダウンロード |