ニュースで最新カメラの記事を目にする度、一眼レフでも買えば、もっといい写真が撮れるのでは思っては、やはり機材より腕なんだろうなと思いとどまり、このカメラを使い続けています。
私が撮る被写体は小さなものが多いので、マクロモードで撮影することが多いのですが、いつも悩まされることがあります。被写体にライトを当てようとすると、カメラ自身が影となってしまい、なかなかうまくセッティングできないのです。
そこで、マクロ用リングライトを作製することにしました。
手元に、以前、秋月電子から購入した白色LEDキットがあったので、これを使用することにしました。
このキットは最大125mAを出力できるチャージポンプIC:LTC3202により2.7V-4.5Vを入力として、5つのLEDを駆動します。
このキットを使用し、LEDを埋め込んだリングライト本体と、駆動回路を備えた電池ケースを繋いだ構成とします。
リングライト本体は、フィルター用のバヨネット爪に取り付け、電池ケースはアクセサリーシューに取り付けるようにします。
レンズフードと接する内側は、紙やすりで、LED取り付け孔はピンバイスで削ります。
今回は線材に裸の錫メッキ線を使うので、被覆用のヒシチューブを用意します。
抵抗の両端は、メッキ線を通す輪っかを作ります。
長いほうのリード線がアノード側です。
コードの断線防止のため、ブッシュとしてヒシチューブを被せておきます。
今回使用する電池ケースです。
帰還制御電圧の設定(D1,D0)は最高(共に+電源:VINに接続)としました。
滑り止めを両面テープで電池ボックスに貼り付けます。
点灯前です。
右側がカメラの陰になっています。
左上のコネクタラベルも陰になって暗いです。
影がなくなりました。
最初に点灯した時、思っていたより光量が少なかったので、少し心配になり、改良方法について色々思案していました。
しかし、実際撮影してみると、外部光との併用で自然な感じに撮れていたので、このまま使用することにしました。
これで、マクロ撮影も少しは楽になりそうです。
下表は今回設計・使用した部品の一覧です。
3Dデータ(STLファイル)もアップしましたので、個人的な利用の範囲で、自由にお使いください。
項目 | 数量 | 入手 |
---|---|---|
リングライト筐体 | 1 | ダウンロード |
裏蓋 | 1 | |
表蓋 | 1 | |
シュー取付部品 | 1 | |
電池ケース滑り止め | 2 | |
白色LEDチャージポンプキット LTC3202 | 1 | 秋月電子通商 |
電池ボックス 単3×3本 リード線・フタ・スイッチ付 SBH-331AS | 1 | |
その他、線材、ヒシチューブなど | 適宜 | 市販品購入 |