小型アンプ(BOSE 1705II)のボリューム交換

投稿 2024/09/19 (木) 午後 01:55 | オーディオ・ビジュアル | hotall

大ざっぱに選んだピースが、期せずして、うまくはまってしまう。そのようなことが、たまにあります。
これを、ついていると云うのでしょうか。

前回、デスクトップオーディオのアンプをリフレッシュしましたが、クリーニングしたボリュームは、すぐにガリが起きてしまいました。

そもそも接点のカーボンが剥がれていたので、すぐに酸化してしまいます。
これは、部品を交換するしかありません。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。




古いアンプなので、交換部品を手に入れるのは大変です。

刻印されているM字のロゴからすると、松下電気(現在のパナソニック)製のようです。

当然、パナソニックは、もうボリュームなどは作っていませんので、同じものは手に入りません。

ネットで色々調べましたが、同じ仕様のものを見つけることができませんでした。
仕方がないので、サイズと抵抗値が同等のアルプス電気のボリュームを駄目元で購入しました。ピン配置などは全く異なっているので、実装に苦労することは明白です。

型番RS6011Y-OC10-CO-PO-B503
移動幅が60mm 50kΩ/Bカーブの部品です。

新しい部品(レバーが黒)を元の部品(レバーが銀)と比べてみます。

長さは同じです。
ネジ穴も同じです。

幅は若干広いですが、基板に収まりそうです。

レバーは幅と高さは大丈夫ですが、差込の深さが浅いです。

端子の配置は全く違います。

まず、レバーの差込の深さは、カッターで削り、元の部品に合わせます。

基板から古い部品を外します。
2回も外したので、オープンなランドの一部は剥がれてしまいました。

ピン配置がまったく違うので、基板に穴を開けるしかありません。
新しい部品のピン配置と基板のパターンを照らし合わせます。

当初は、最悪の場合、すべてのピン付近のパターンをカットして、被覆線でパターンをジャンパしたり、ピンからパターンへの結線をすることを考えていました。

しかし、実際には、可変抵抗を構成する3つのピンのうち、2つは結線すべきパターン上にあり、残り1つも既存のパターンと接触しない場所になっていました。

また、機能しないピンもありますが、これらは独立しており、パターンに接触しても問題ありません。

したがって、1つのピンの配線だけで対応できそうです。

穴の位置を示した紙を両面テープで基板に貼り付けます。

ドリルで1mmの穴を開けます。

穴を開けました。



開けた穴の周りのレジストを剥がします。

新しい部品を取付け、はんだ付けをします。
被覆線で必要な配線をします。

完成した基板です。

元通りに組込みます。

試聴してみると、当然ですが、ガリもなく、問題なく動作しました。

今回はついていました。
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