物事に熱中していると、どこで止めるか判断できないことがあります。
修理においても、趣味でやっていることとは云えども、無制限に時間を費やすことはできませんし、深みにはまれば元に戻すことすらできなくなります。
山登りと同じで、困難であればあるほど成し遂げた時の達成感は大きくなりますが、リスクも大きくなり、失敗した時の後悔の念も大きくなります。
完全に自分のスキルが及ばない状況では諦めはつきやすいのですが、やれば何とかできそうだという状況では判断が難しいですね。
最近、お風呂での楽しみにと愛用しているお風呂テレビの左側の音が鳴らなくなりました。
折角のステレオ放送もモノラルでは残念なので、修理することにしました。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
裏の小板を外すと、バッテリーが現れます。
これを取り外します。
上のスイッチカバーを外します。
裏側のカバーを外します。
基板とスピーカーが見えました。
この状態で、音を鳴らし、スピーカー端子の交流電圧を測定します。
音が鳴らない方のスピーカーにも信号が来ています。
試しにミノムシクリップでイヤホンに繋ぐと、イヤホンから音が出たので、スピーカーの故障です。
更にスピーカーを取り出そうとしましたが、防水処理の為にあちこちにシールが施されており、簡単には取り外せません。
ここで気を落ち着かせ、どうするか考えることにしました。
もし、このシールを外せば、防水が保てなくなる可能性があります。
また、同サイズスピーカーが見つからなければ、外した意味がなくなります。
現在でも片方ですが音が出ているので、使えています。
リスクの大きさを考え、今回は修理したい気持ちを抑えて、断念することにしました。