Xantia LHM漏れの修理2

投稿 2014年09月24日 16時02分37秒 | 自動車 | hotall

物は使っていないのに、時間が経つだけで壊れていきます。これを経年劣化と云います。
「土は土に、灰は灰に、塵は塵に」
エントロピーの法則からは逃れることはできず、エネルギーの高低差のない乱雑な状態に向かいます。
我々人間が自然界の物質から多量のエネルギーを使って作り出すものの多くは、自然法則の中では、かなり特異な状態で、いずれは元の物質へと戻ってしまいます。我々生物自身でさえ、複雑な機構で外界からの多量のエネルギーを使って、これに抗って個体を維持していますが、いずれは崩壊してしまうのです。

普段はあまり乗っていない私の車も16年を過ぎると、どんどん劣化が進み、いつ壊れて動かなっても不思議ではありません。
特にこの車は特徴でもある油圧系統が弱く、これまでの故障のほとんどがここに集中しています。
毎回乗るたびに油が漏れていないか、車の下をのぞき込むのが癖になっているほどです。




先日、いつものように駐車している路面を覗くと、油だまりができていました。

これがあると、毎回、そろそろ買い替え時期かなと思うのですが、取り敢えず今回も修理してみることにしました。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。




油だまりを見つけたのは、もう日が沈む時間だったので、ボールにポリ袋を被せた油受けを置き、翌日、修理することにします。

翌朝、油受けには結構な量の油が溜まっていました。





ボンネットを開け、漏れている個所を探します。
LHMタンク下の電磁バルブとホースの継ぎ目付近から漏れています。
ホースクランプも濡れているので、単なる緩みではなく、ホース自体から漏れているようです。




まずは、ホースを取り外して状態を確認する必要があります。

サスペンションの油圧を下げるために車高を最低にします。




念のため、油圧制御が働かないようにバッテリーからの電源供給を止めます。




アキュムレータ横のバルブ(すこし背の高いボルト)を緩め、配管内の油圧を下げます。




問題のホースを止めているホースクランプを緩めます。




ホースを外すと、オイルが流れ出ます。これを油受けで拾います。




思った以上に大量のオイルが出ました。




ホースを見ると亀裂が入っています。
ここが振動の負荷を一番受けていた場所なのでしょう。




本来なら、新しいホースに交換すべきなんでしょうが、今回は、亀裂の入っている部分を切り取ることで対応しました。




元通りにホースを繋ぎ、クランプで固定します。




流れ出たLHMは勿体ないので、再利用します。

埃が入ってしまったので、ペットボトルで作成した簡易フィルタでろ過します。

ペットボトルを上下に分割し、上部を逆さにして漏斗とします。
漏斗にウエスを被せます。今回は着古したTシャツを利用しました。




ろ過したLHMです。




LHMをリザーブタンクに戻します。




バルブを閉め、バッテリーを繋ぎ、エンジンを始動します。
オイル漏れがないことを確かめます。
今回も何とか治りました。

自動車(XANTIA)シフトノブの革巻き

投稿 2013年11月02日 19時05分10秒 | 自動車 | hotall

東急ハンズやユザワヤに用もなく行くことがあります。
これらの店には様々なDIYコーナーがあります。(残念な事に横浜の東急ハンズは違う方向に転身してしまいましたが。)
素材面だけでも、木材、金属、プラスチック、布、粘土など多種多様です。
そんな中でも革は、私が全く知らない分野の一つです。




90年代のCITROEN車のシフトノブは樹脂がすぐに崩壊することが知られていますが、私の車も例外ではありませんでした。
シフトノブのグリップの樹脂がどんどん剥がれはじめました。
しばらくは布を巻いて使っていましたが、その布も擦り切れはじめ、見た目も悪いですし、感触も悪く、運転中気になってしまいます。
そこで、このシフトノブに革を巻くことにしました。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。





ボンドで剥がれた樹脂を貼り付けます。




樹脂が紛失して欠けた部分や、亀裂はパテで埋めます。
私は手元にあったボディー用パテを使用しました。




まず、シフトノブの型を取ります。
ちぎった紙を濡らして、ノブに張り付けていきます。




張り付けた紙の上に水で薄めた木工ボンドをはけで塗ります。
その上からちぎった紙を貼り付けます。

浮いた部分は水で薄めた木工ボンドをはけで塗って貼り付けます。
乾くまで放置します。




車内でこれ以上の作業が難しくなってきたので、シフトノブを外すことにしました。
ブーツを下にずらします。




左右のトルクスネジを外します。




ボタンを押しながら左に90度回転させます。




更に引き気味に90度回転させます。
するとノブが外れます。




革は複数に分割して張り合わせます。
乾いた紙の上から分割する線を引きます。




縫い目として一定間隔に印を付けます。




こんな感じです。




分割線に沿ってカッターで切り離します。




切り離しました。
これから平面の型を起こすのですが、思った以上に膨らみがあるので、かなり革を伸ばす必要がありそうです。




この状態では平たく置けないので、ふくらみの部分にカッターで切れ目を入れます。




白紙の上に先ほどの型を置いて、輪郭と縫い目を書き写します。




伸びしろを見越して、少し小さめに切り取り線を書きます。
(後でわかるのですが、今回は膨らみが大きいので、伸びしろは必要ありませんでした。)
針穴を書き込みます。
今回はジグザグに縫うので、縫い合わせる片方は、初めと終わりを除き、半ピッチずらします。
写真は出来上がった平面型です。




道具と素材を用意します。
縫い針と蠟引き糸、そして革です。しめて1,300円でした。
縫い針はカーブ針にしてみました。
革はなるべく伸びやすい薄いものにしました。




平面型を切り抜き、両面テープで革の表面に貼り付けます。




型に沿ってハサミで切り抜きます。
いらなくなった雑誌の上に切り抜いた革を乗せ、縫い穴の場所に上からキリで穴を開けます。
雑誌は穴だらけになります。ごめんなさいトラ技。




ボタン穴をカッターで開けます。




型紙を外せば、材料の用意ができました。




いよいよ縫い合わせですが、今回は初めてでもあり、簡単に一本針でジグザグに縫うことにしました。




片側を縫い終えた状態です。
やはり膨らみが大きいので、もう片方を縫うには短すぎます。




そこで革を濡らし、延ばすことにしました。




膨らみのある部分を何かの丸い角に押し付けて伸ばします。
私は粒ガムの四角いケースを使いました。




少しは伸びましたが、それでも足りないので、手で伸ばしました。




何とか縫えるぐらいに伸びました。
しかし時間とともに縮んでいくので、濡らしながら伸ばしながら縫っていきます。
指で伸ばすのが厳しい部分は先が平らなペンチで伸ばしました。
あまり力を入れると裂けそうです。特に穴を開けた部分は弱いので注意します。
また。ペンチを使う場合は革の表面に傷をつけてしまう可能性があるので、極力使わないようにしました。
苦労しながら何とか縫い終わりました。




かなり力がかかったので、ボタン穴周りの樹脂が崩壊してしまいました。
これは剥がれた樹脂を張り合わせることができるレベルではありません。




樹脂粘土で補修することにしました。
樹脂粘土をアクリル絵具で色付けします。




乾くと色が濃くなるので、少し薄いぐらいに色付けします。




粘土を貼り付けます。
粘土が乾いたら、内部の余分な粘土を紙やすりで取り除きます。

これで出来上がりです。




左側です。




正面です。




シフトノブを元通りに取り付けます。

初めてのレザークラフトとしてはうまくいきました。
レザークラフトにはまる人が結構多いと聞きますが、私には未知の世界で、その魅力を知る由もありませんでしたが、カチッ、カチッと少しずつ縫い上げていく楽しさが少し分かったような気がします。
そんなわけで、余った革で何かを作りたいと思った次第です。
これでまたDIY店で巡回するコーナーが増えました。

なお、今回作成した型紙は各パーツのサイズが小さめで、かなり伸ばす必要があり、そのままでは使いにくいと思いますが、何かの参考にとアップしましたので自由にご利用ください。
項目数量入手
型紙1ダウンロード
(印刷オプションは「実際のサイズ」で印刷してください。型紙には左下にスケール(mm)を記入していますので、印刷後に確認してください。)

Xantia LHM漏れの修理

投稿 2012年09月28日 13時28分26秒 | 自動車 | hotall

使っていなくても物は壊れます。
私が徒歩で帰宅した時、ふと長らく乗っていなかった私の車の下を見ると、地面にオイルが溜まっていました。
この車に乗り始めてから、オイル漏れは日常のトラブルとなり、動揺もなく「またか」の心境です。
この車は油圧でパワステ、ブレーキはもちろんのことサスペションも駆動しています。
したがって車のあちこちに油圧用の配管が巡って、その繋ぎ目からのオイル漏れは持病のように付きまといます。
車も10年を経過する頃から樹脂部品が次々と壊れ始めます。
14年目の私の車も、例に洩れずあちこちの樹脂部品が壊れて始めています。
今回のオイル漏れは前輪のサスペションから余ったオイルがタンクに戻ってくる配管の繋ぎ目で起きました。
この繋ぎ目は左右のサスペションからの配管が1つの配管に合流するところで、樹脂製の三又ジョイントになっています。
このジョイントが劣化して破損したのです。
そこで、このジョイントを取り換えることにしました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







三又ジョイントを取り寄せました。
私のXantiaには赤、青、緑の3種類のジョイントがあり、前輪のジョイントは緑だそうです。




まず、ジャッキアップします。
と言っても、この車は油圧で車高が上がるのでジャッキは必要ありません。
安全のため、馬をかけます。
車体の下にビニールシートをひき、ジョイントの下に新聞紙を被せた油受けの容器を置きます。




さて、車の下に潜り込みます。
いつもながら、あまりいい気持ではありません。
古いジョイントを外し、新しいジョイントをはめます。
かなり硬く、思ったように差し込めません。
そこで、写真にようにジョイントを熱湯で温めました。




無事新しい部品に交換できました。




馬を外し、車高を下げ、オイル漏れが無いか確認します。
オイル漏れはありませんが、ダッシュボードの警告灯が点灯します。
LHMオイルが少なくなっているようです。




車高をいっぱいに上げ、ゲージを確認します。
下に張り付いたままです。
かなりのオイルが漏れ出てしまったようです。




オイルを補充しました。
警告灯は消え、再度、オイル漏れが無いことを確認しました。


最近、故障も増えてきました。
そろそろ買い替え時かもしれません。
次回は故障の少ない車にしたほうが良いのかもしれませんね。

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