ACアダプターの断線

投稿 月 4/ 1 12:46:28 2013 | オーディオ・ビジュアル | hotall

2つの機器を繋ぐケーブルは断線し易いのです。数ある故障の中で上位に入るのではないでしょうか。
繋いでいるそれぞれの機器の自由を制限するのですから、負荷がかかるのは当然です。
システムは繋がることで初めて機能する事を考えると、ケーブルは簡単な構造でありながら、耐久性を求められる重要な部品と云えます。
一方、簡単な構造ゆえ、もし断線してしまっても、機器の故障に比べれば簡単に修理できます。




今回、妻が使っていたipodクレードルのACアダプターが断線してしまったので、直すことにしました。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
また、ACアダプタの修理はショートによる怪我や発火の原因となることがあります。
ご自身で責任を負えない方は真似をなさらないでください。







ケーブルを動かしてみて、断線している個所の目星をつけます。
アダプタ側の付け根が断線しているようでした。
アダプタ本体のカバーは接着剤で閉じられています。今回はなるべく本体を壊さない方法で直すことにしました。
ケーブルブッシュにカッターを入れ、中の線を傷つけないように裂け目を入れます。




中のケーブルを引き出します。
シールド線が見えています。少し深く切りすぎました。




断線しているあたりでケーブルをカットします。




芯線の被覆を少し剥き、シールド線を束ねます。




芯線をペンチで引っ張ってみます。
こちら側で断線していれば、導線が抜けるはずです。
今回は抜けなかったので、こちら側の断線ではないようです。




カットしたケーブルの被覆に裂け目を入れます。




芯線の被覆を少し剥き、シールド線を束ねます。




先ほどと同様に芯線をペンチで引っ張ってみます。




今度は導線の何本かが抜けました。こちら側が断線しているようです。




抜けた導線の長さから断線している個所を特定し、その先でカットします。




再度、芯線の被覆を少し剥き、シールド線を束ねます。




アダプタ側の導線に予備半田をします。




ケーブル側の導線も予備半田をします。




導線の被覆としてヒシチューブを用意します。
この写真のヒシチューブは細すぎたので、太いものに変えました。
ヒシチューブは比較的薄いので、気になる場合は電工用テープを使用します。




ケーブルにヒシチューブをはめます。




芯線を半田で繋ぎます。




ヒシチューブをかぶせます。




ヒシチューブを半田ごてで収縮させます。




シールド線も同様に繋いてチューブを被せます。
不要な被覆はカットします。




芯線及びシールド線を裂いた被覆及びケーブルブッシュに入れます。
ショートの危険を考えると2本の導線の間を絶縁テーブなどで更に隔離した方がいいですね。




外側のヒシチューブを被せ、ケーブルブッシュの中に入れます。




ヒシチューブを半田ごてで収縮させます。




最後に全体をビニールテープで縛ります。




完成です。
今回、白いヒシチューブやビニールテープが手元になかったので、ちょっと不恰好になってしまいました。アップルのスノーホワイトデザインにマッチしませんね。
まあ、普段見えない部分ということで...(言い訳)
妻は優しく笑っていましたが...心のケーブルも大切です。(^^;)

スピーカー(Westra BF-77-304)センターキャップのへこみ

投稿 月 3/18 17:01:36 2013 | オーディオ・ビジュアル | hotall

先日、久々にエジソンプラザに行ってきました。
エジソンプラザは東急ハンズが電子部品の販売を止めてから、横浜で電子部品が買える唯一の場所です。
ここは最新のデジタルICこそ望めませんが、アナログ世代の部品なら真空管からトランジスタまでほとんど揃います。新品の部品だけでなく、怪しい中古の部品なども陳列されています。
電子工作をする人にとっては、探検心をそそられるドンキのような場所です。

据え置き型のオーディオの人気が下火になり、携帯/インターネットの利便性から無線機の需要も低下、更に、パソコンが高度にモジュラ化、低価格化したため、電子部品から組み立てるアマチュア電子工作家がめっきり少なくなってしまいました。このような時流ですので、電子部品を売る店も減っていくのも仕方のないことです。
エジソンプラザも前回来た時には営業していた一店舗がなくなっていました。寂しい限りです。残りの店舗には頑張って営業を続けていただきたいです。

最近、我が家ではちょっとした自作スピーカーがブームです。
スピーカーといっても、おもちゃのようなものです。先日までは100円ショップで購入したスピーカーからスピーカーユニットを取り出し、手近にあるいろんな箱に組み込んでいました。
バスレフやバックロードホーンなど、安価に色々試して、効果を楽しむことができます。
100円ショップのスピーカーもキャビネットを工夫すれば、全く音が変わってきます。しかし、さすがにこのスピーカーユニットでは限界があるので、今回はもう少しまともなスピーカーユニットを使ってみようということになりました。しかし、本格的なハイファイオーディを目指しているわけではないので、いつ捨てても惜しくない価格でなければなりません。
そこで、妻と一緒にここエジソンプラザに物色しに来た訳です。




ここにあるスピーカーは古いものが多いのですが、色んなサイズのものが置いてあります。
その中で、大きさが3インチと手軽に扱えるサイズで、磁石が大きく、エッジもウレタン製で、いかにも効率のよさそうなものを見つけました。ただ、残念なのはセンターキャップがへこんでいるのです。
センターキャップのへこみは音には影響ないそうなので、値段次第かなと考えました。
品物には値札がなかったので店長に聞くと「2つで500円でいいよ。」との返事。ワンコインならば、失敗しても惜しくはありません。即決で購入です。

家に帰り、その日のうちに音を出してみました。キャビネットはビヒダスヨーグルトの空き箱でしたが、結構、いい音で鳴ってくれました。今後のキャビネット作成に期待が持てます。
こうなると、やはりセンターキャップのへこみが気になります。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







へこみを直すには後ろから押し出すか、前から引っ張るしかありません。
後ろのセンターホールは密閉されていたので、前から引っ張るしかありません。
今回は粘着テープで引っ張ることにしました。




テープは一般的な布製ガムテープを使用しました。
まず、へこみの幅に合わせて細長く切り取ります。




親指と人差し指にテープの端を貼り付け、テープの中央をセンターキャップのへこみにあてます。




センターキャップに負担をかけないようテープをやや引き気味に、先が柔らかな消しゴムペンでへこみの中心に粘着させます。
そのまま、そっとテープを引っ張ります。
1回では、直りませので、何回も繰り返します。




結果としては、完全にへこみをとることはできませんでした。
大きなへこみは引っ張り出せるのですが、その後に小さなへこみが残り、これはテープの粘着力では引っ張り出せないのです。




もう一方のスピーカーユニットも直してみます。




こちらの方がへこみが少なかった分、前のものより綺麗になりました。




決して満足するレベルとは言えませんが、最初の状態よりはましになったので、これで良しとしました。

LDプレーヤー(PIONEER CLD-07G)のグリスアップ

投稿 火 2/26 12:02:06 2013 | オーディオ・ビジュアル | hotall

LDプレーヤーが生産中止になって久しくなりました。LDソフトのコレクションも現在の使っているプレーヤーの寿命とともに役目を終えることとなります。
最近、私のプレーヤーもB面の頭出しに失敗し、A面の頭出しも時間がかかるようになりました。いやおうなく機器の寿命を意識させられます。

LDプレーヤーは大きく重いディスクを高速に回転させ、アナログ画像をリトライなしに正確に読み取る必要があるため、中の構造は精密かつ重量級メカの塊です。
メカは可動部の摩耗による劣化から逃れられません。特にLDプレーヤーのように大きな力がかかる機器は顕著になります。
車のメンテナンスと同様に、少しでも摩耗を少なくするためには定期的なグリスアップが必要となります。
今回、頭出しの問題が発生したのを機にグリスアップをしたところ、完治することができました。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







プレーヤーの上面カバーを外します。

もともとのグリスは、白色だったのでシリコングリスと思われますが、今回は手元にあったウレアグリスを使用しました。

①シャーシ上部のB面再生時にヘッドが接触する箇所をグリスアップします。




②B面再生時にヘッドがスライドするパイプ状のレールをグリスアップします。




③ヘッドの駆動ギアをグリスアップします。




④A面再生時にヘッドがスライドするパイプ状のレールをグリスアップします。

以上のグリスアップで頭出しが失敗なくスムーズに行われるようになりました。しかも、トラッキングの精度が上がったようで、画像ノイズも少なくなり画質がアップしました。
これからも、定期的にグリスアップして、長く使ってやりたいと思います。


LDプレーヤー(PIONEER CLD-07G)のベルト交換

投稿 日 8/19 13:47:45 2012 | オーディオ・ビジュアル | hotall

CDデッキに続きレーザーディスクプレーヤーのトレイも出てこなくなってしまいました。これもトレイの開閉を駆動するドライブベルトの劣化によるもです。
今回、このベルトを交換します。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







ケースカバーを外します。




トレイを引き出すと、ギアとベルトが見えてきます。




ベルトをピンセットなどで外します。




新しいベルトは千石電商で購入しました。ぴったりとしたサイズが見つからなかったので、2サイズ購入しました。詳しく調べてみると片方は大きいサイズだったので、古いベルトがかなり伸びてしまったということです。
新しいベルトを元のように取りつけます。




スピンドルをきれいにします。カセットデッキピンチローラ用のクリーナーを使用しました。
実はこのクリーナーはゴムの弾力を回復する効果があり、古いベルトもこれを丹念に塗布すると、しばらくは使えるようになります。ベルトが手に入らない場合は一度試してみてください。




再び組み立てて終了です。

CDデッキ(KENWOOD DP-7060)のベルト交換

投稿 日 8/19 13:42:20 2012 | オーディオ・ビジュアル | hotall

CDデッキのトレイが出てこなくなってしまいました。これはトレイの開閉を駆動するドライブベルトの劣化によるもです。
今回、このベルトを交換します。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







ケースカバーを外します。




トレイを半分位引き出すと、ギアが見えてきます。




ベルトをカバーしているプラ板を外します。




ベルトが見えます。




ベルトをピンセットなどで外します。




新しいベルトは千石電商で購入しました。古いベルトは伸びて固くなっていました。これでは滑ってトレイを駆動できなくなります。
新しいベルトを元のように取りつけます。




CDスピンドルをきれいにします。カセットデッキピンチローラ用のクリーナーを使用しました。
実はこのクリーナーはゴムの弾力を回復する効果があり、古いベルトもこれを丹念に塗布すると、しばらくは使えるようになります。ベルトが手に入らない場合は一度試してみてください。




掃除機で、ケース内のほこりを取り除きます。
きれいになったら、再び組み立てて終了です。
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