CDレシーバー(ONKYO CR-D1)の音が出ない

投稿 2015年10月07日 14時15分50秒 | オーディオ・ビジュアル | hotall

音楽を集中して聞くことが少なくなりました。
聞くとしても、最近ではBGMとして、なんとなく流しているだけで、それも選曲すら億劫と感じているくらいです。
BGMとして以前はよくFMを聞いていましたが、その内容がトーク中心になるにつれ、自然と遠のいていきました。
それに対してトークもCMもほとんど入らずノイズも無いインターネットラジオは、今では唯一お気に入りの音源となっています。

そんな訳で9年前に買ったCDレシーバー(ONKYO CR-D1)は久しく電源を入れていませんでした。




先日、ほこりをかぶったこの機械が、ふと気になり、CDをかけてみました。
すると片方のスピーカーが鳴りません。

スピーカーコードを左右繫ぎ替えてみると、鳴らないスピーカーも逆転するので、どうやらこのCDレシーバーが問題のようです。

更にしばらく再生を続けていると、時々、鳴るようになったり、逆のスピーカーが鳴らなくなったり、症状が安定しません。
鳴るときは音自体に歪もなく音質は良好なので、どこかの接触不良です。
コネクタ周りを色々触ってみても変化はありません。おそらくは内部の半田クラックか接点不良です。

最近のオーディオ機器はボリュームもセレクターも半導体で、この機器も例外ではなく、唯一の信号系統で機械的接触を伴う部品はSP保護用のリレーです。
そこで、まずはこのリレーを交換してみることにしました。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







背面5つ側面4つのねじを外し、ケースカバーを取り外します。

意外に中はさっぱりとしています。
昔のアンプは、電源トランスとパワートランジスタの放熱板がドーンとあって、いかにも力強い音が出そうな感じでした。
電源も信号回路もデジタルになると、こんな感じなんですね。




問題のSP保護用リレーは中段基盤にありました。
アクセスし易い場所なので基盤を外さずに作業ができそうです。




リレーの各足の半田を取り除きます。
ペーストを塗って、半田ごてで半田を溶かし、吸引器で吸い取ります。




6つすべての足の半田を取り除きました。




リレーを外します。
F&T(富士通高見澤コンポーネント株式会社)のF4AK009Tという製品です。
2回路a接点の9V、接点定格は5A30Vのリレーです。
中国製です。

さて、交換部品を手配しなければならないのですが、同じ部品は見つかりません。それどころか、オーディオ用リレー自体が2、3種類しか見つかりませんでした。
汎用リレーなら選択肢も多いのですが、SP出力はインピーダンスが数オームの回路なので接点抵抗が低いオーディオ用を選びたいところです。

手に入るもので唯一使えそうなのが、パナソニックのALA2F12です。
データシートを見る限り、形状や接点定格は問題ないのですが、コイルの定格がもとの部品が9Vに対し12Vです。
互換性があるとは言い難いですが、感動電圧が75%なので、ぎりぎり9Vで動作しそうです。



念のため、実際のコイルへの印加電圧を測ってみました。
8.87Vです。
ちょっと微妙ですが、製品の規格に対する余裕分に期待して、これを使うことにしました。




これが入手した部品:パナソニックのALA2F12です。
タイ製です。
共立エレショップからネットで購入しました。




並べてみると、全く同じ形状です。




取り付けました。




元通りにカバーを取り付けて完了です。
配線をして、試してみると、全く問題なく動作しました。
無事、直ったようです。

たまには、買い溜めたCDでもゆっくり聞いてみようと思います。


[追記]
問題のリレーを分解してみました。



外見上、摩耗などの劣化や破損は見られません。

余談ですが、コイルの巻き方が雑なような気がします。




接点を拡大してみます。
うっすらとした「くすみ」が見られます。

データシートによるとF4AK009Tの接点は銀合金が使用されています。
ネットで調べてみると銀合金の接点は接触抵抗が低く硬度が高いという利点があるため、広く採用されているが、欠点として酸化膜ができるそうです。この欠点については、通常、酸化膜ができても機械的な接触で剥がれることが多いとのことです。

しかし、この写真で見られる「くすみ」は酸化膜ではないでしょうか。

素人考えですが、我家の使用環境ではこの欠点は問題ではないかと考えます。動作頻度が低い場合は当然、機械的な接触が少ないわけで、被膜は剥がれず、どんどん形成される一方ではないかと・・・。

一方、今回交換した新しいリレー:ALA2F12の接点は、金ニッケル合金に金メッキで、硬度は低いが化学的変化に強いそうです。
私のように頻度が低い使い方には、こちらの方が適しているような気がします。
それに、やっぱり銀より金ですしね。

耳掛け式イヤホン(ATH-EM7)のイヤパッド交換

投稿 2014年10月02日 12時03分38秒 | オーディオ・ビジュアル | hotall

最近、家でスカイプをする機会が多くなりました。
スピーカーとマイク付WEBカメラを使えば、まるで相手がそこに居るように話ができるのが良いです。

ただ、ハンズフリーで会話ができるのは楽なのですが、エコーキャンセルが働き、自分の声が帰ってくるタイミングで、相手の声も途切れてしまうのが難点です。

そこで、私はスピーカーの音がマイクに返らないように、イヤホンをして会話をするようになりました。
これで、相手の声が途切れず、スムーズに会話ができます。




スカイプ用に使い始めたイヤホンは、長い間押し入れに眠っていたものです。
付け心地が軽く、周りの音が遮断されないので、スピーカーホンに近い感覚で使えます。

ところが、イヤパッドが劣化し、平たく潰れてしまっています。
新しいイヤホンを買うことも考えましたが、インターネットで部品を買えることが分かり、自分で交換することにしました。





ネットで部品を購入します。
[audio-technica 部品購入サイト]





古いパッドを剥がします。
かなり固着しているので、爪で剥がすのは大変です。




パッドを剥がすと、ドロドロに溶けた樹脂がドライバカバーにへばり付いています。
爪で剥がそうと思いましたが、きれいに剥がれません。




アルコールを使うことにしました。




きれいに剥がせました。




新しいパッドを貼り付けて作業完了です。
元通りのふかふかのパッドになりました。

遮音性がなく、音漏れがするので外で使うには問題の多いイヤホンでしたが、良い使い道ができました。

お風呂テレビ(TWINBIRD LINK ZABADY)の通信ができない

投稿 2013年12月09日 11時28分35秒 | オーディオ・ビジュアル | hotall

電子機器の故障を調べてみると、その時代の製造業の様子が垣間見えます。




先日、片方の音が出なくなったお風呂テレビですが、今度は通信しなくなりました。
最初は、画像と音が出なくなりリモコン操作だけはできていたのですが、そのうち全く通信できなくなりました。
このテレビは5年前に妻が買ってくれたもので、愛用していました。
親機は常時電源入れっぱなしでしたので、そろそろ寿命かなとも考えましたが、修理してみることにしました。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







このお風呂テレビは映像/音声の送信とリモコン制御をする親機と受信機であるテレビ本体から成ります。
現象を見ただけでは、今回の故障がどちらなのかは分かりません。
テレビの方は高温多湿の悪環境ですが使用時間が短く、一方、本体の方は常時電源を入れていたので、5年間ずっと稼働していたことになります。
故障の確率が稼働時間に比例することを考えれば、本体の方が怪しく思えます。
そこで、本体を分解してみました。




裏蓋を外すと、基盤の底面が現れます。
半田の状態などを見る限り、劣化しているようには見えません。




いつものように、まずは電源ラインの電圧を測定してみました。
すると9V電源であるはずが、5Vから7V付近を変動しています。
明らかに電源に問題があります。
以前の無線LAN親機の故障と同様に電源アダプタの問題のようです。




このテレビの電源アダプタも前回と同様に分解できないようになっています。




今回も、けがきカッターで切り開きます。




中を開けると、LPFでしょうか2つのコンデンサーが膨らんで、内部が破裂しているようです。




コンデンサーを取り外します。
今回も台湾製です。




手元にあった容量の近いコンデンサに取り替えることにしました。
ニチコンとパナソニックで、どちらも日本製です。




付け替えました。




再度接続し、電源電圧を測ってみると、規定の電圧が出ています。

早速、テレビの電源を入れてみると、無事通信し、音声と映像が出るようになりました。




電源アダプタは前回と同様にビニールテープでぐるぐる巻きにします。
また、ミイラ状態の電源アダプタが増えました。

安い中国製品が台頭している中で、日本メーカーもコスト削減の為、海外メーカーに製造委託するようになりました。
特に電源アダプタは汎用品なので、設計・製造に立ち入ることなく仕入れているのが現状でしょう。
したがってどのような部品が使われているのか、また耐久試験はどこまでされているのかは検証できていないのではないでしょうか。
折角、日本製品は高品質だと評価されているのに、本体ではなく付属品の品質の為に製品全体のイメージが悪くなるのは勿体ない話ですね。

お風呂テレビ(TWINBIRD LINK ZABADY)の音が出ない

投稿 2013年11月02日 12時39分14秒 | オーディオ・ビジュアル | hotall

物事に熱中していると、どこで止めるか判断できないことがあります。
修理においても、趣味でやっていることとは云えども、無制限に時間を費やすことはできませんし、深みにはまれば元に戻すことすらできなくなります。
山登りと同じで、困難であればあるほど成し遂げた時の達成感は大きくなりますが、リスクも大きくなり、失敗した時の後悔の念も大きくなります。
完全に自分のスキルが及ばない状況では諦めはつきやすいのですが、やれば何とかできそうだという状況では判断が難しいですね。

最近、お風呂での楽しみにと愛用しているお風呂テレビの左側の音が鳴らなくなりました。
折角のステレオ放送もモノラルでは残念なので、修理することにしました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。






裏の小板を外すと、バッテリーが現れます。
これを取り外します。




上のスイッチカバーを外します。




裏側のカバーを外します。
基板とスピーカーが見えました。




この状態で、音を鳴らし、スピーカー端子の交流電圧を測定します。
音が鳴らない方のスピーカーにも信号が来ています。
試しにミノムシクリップでイヤホンに繋ぐと、イヤホンから音が出たので、スピーカーの故障です。




更にスピーカーを取り出そうとしましたが、防水処理の為にあちこちにシールが施されており、簡単には取り外せません。

ここで気を落ち着かせ、どうするか考えることにしました。
もし、このシールを外せば、防水が保てなくなる可能性があります。
また、同サイズスピーカーが見つからなければ、外した意味がなくなります。
現在でも片方ですが音が出ているので、使えています。
リスクの大きさを考え、今回は修理したい気持ちを抑えて、断念することにしました。

ステレオイヤホン(BOSE-IE)の断線

投稿 2013年06月10日 10時05分41秒 | オーディオ・ビジュアル | hotall

妻が、ステレオイヤホンが断線したと云ってきました。
以前、ACアダプタの断線の修理をブログに載せたことを話すと、私と同様、DIY好きの妻が興味を示したので、一緒に直してみることにしました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







これが断線したイヤホンです。プラグのブッシュが切れています。実際、この辺りを曲げると、音が途切れます。




断線している辺りで、ケーブルを切断します。




外皮を剥きます。




中は3本のリッツ線です。




プラグ側の導線を引っ張ってみます。
数本が抜けました。こちら側で断線しています。




抜けた導線の長さから、断線箇所を特定し、その先でカットします。




プラグ側の線が短くなってしまったので、ブッシュを切り開きます。




外皮を剥いて、3本それぞれを束ねます。




作業しやすいように、テープでブッシュを押えます。




リッツ線はエナメル線を捩ったものなので、焼いてエナメルを剥がします。
ペンチで線をつまみ、剥がす箇所だけ出しておきます。
マッチでエナメルを焼きます。




焼いた箇所は黒く焦げます。




ティッシュで焦げを取り去ります。




予備半田をします。




3本とも予備半田をします。




ケーブル側も、被覆を剥がし、予備半田をします。




各導線と、外側の被覆に、ヒシチューブを挿しておきます。




コネクタ側の導線とケーブル側の導線を半田付けし、ヒシチューブを被せます。




半田ごてでヒシチューブを収縮させます。




3本の導線すべて接続し、ヒシチューブを被せます。




外側のヒシチューブを被せます。




プラグの付け根まで被せます。




半田ごてで、ヒシチューブを収縮させます。




こんな感じになりました。
このままでは、相変わらず、プラグの付け根が弱いままです。




プラグとケーブルをテープで補強します。
今回は接着剤が溶けてベトベトしない自己融着テープを使用しました。




更に、テープを巻いて、補強します。




こんな感じになりました。

ACアダプタに比べ、線が細いこと、リッツ線のエナメルを剥がすのが面倒なことで、難易度は結構高いですね。

今回は二人で修理しました。
たまには夫婦での共同作業も大切です。夫婦仲が断線しないためにも。(^^)


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