段ボールPCの作成

投稿 2020年12月07日 20時00分57秒 | デジタル工作機 | hotall

取りあえずと考えれば、身の回りの素材や部品だけで、必要十分なものは作れるものです。

私の部屋には、まだ使えそうで、捨てられずに、しまっているものがたくさんあります。
これらを見る度に、その活用方法見つけられず、どんどん劣化していくのを、ただ眺めるしかありません。
それでいて、いざ使える機会がくると、その時の最良のものが欲しくなり、新しく買ってしまうのです。

インターネット、スマートフォンの普及に伴い、ネット通販がすっかり生活に浸透しました。加えて、このコロナ禍で、ますます自宅で買い物をする機会が増えました。

届けられた商品を梱包している段ボール、届けられた時点で、その役割を終えます。
収納用、次回の送付用にいくつかはとっておくものの、ほとんどは古紙として廃棄します。
これら段ボールも、使えるけど使わない、身の回りで持て余しているものの一つです。




妻が10年以上使い続けたノートパソコンが、いよいよ動作が怪しくなり、廃棄することになりました。
スマホやタブレットを使うことが多くなったといっても、パソコンでしかできないこともあります。
新しいパソコンを購入するまで、取りあえずの機器が欲しいと聞き、押し入れに眠っているマザーボードを思い出しました。

このマザーボード、以前、ホームサーバー用PCが壊れた時、その原因だと思って買い替えたマザーボードが、実は別の原因だと分かり、余ってしまったもので、捨てられずにしまい込んでいました。

その他にも、12V電源や、PC用のDC/DCコンバータなど、眠っている部品をかき集めてみました。
1台のPCを組み立てるのに必要な部品の大半は集まりましたが、最終的にストレージ、ディスプレイ、ケースが不足していました。

前2つは買ってもらうことにしましたが、ケースは無くても動きます。
費用対効果という意味で、なるべく安く抑え、その分、ストレージやディスプレイに回した方が得策だと考えました。

身近なものでケースを作れないか。

手元にあるものは、3Dプリンタ、ネジ類、そして最近購入したレーザーカッター。
3Dプリンタでは、小さな部品は作れますが、大きなものは作れません。
そこで、レーザーカッターで板素材をカットして側を作ることにしました。

その素材をどうするか。
部屋を見渡して、まず、目に入ってきたのは段ボールでした。
さすがに、そんな華奢なものは使えないのでは、そもそも、チープすぎではないかと思いましたが、ものは試しと、妻の承諾のもと、使ってみることにしたのです。


この文書は個人的なものであり、内容について一切の責任を負いかねます。



段ボールはa〇〇〇〇nから送られた梱包材で、その内側に入っている比較的きれいな、商品を固定しているものを使います。
レーザーカッターで切断し、強度を増すため、二枚重ねに木工ボンドで張り合わせます。
六つの面の固定は、3Dプリンタで作った部品と皿ネジを使います。3Dプリンタで出力後、皿モミとタップを切ります。

完成しました。

正面の様子です。

背面の様子です。

内部の様子です。

LEDはボンドで固定、スイッチは3Dプリンタで作った部品で固定しました。

最終的に縦置きに据え付けました。
よく見れば、段ボール感は否めませんが、ぐらつきもなく、十分安定しており、実用上は全く問題ありません。

取りあえずと考えれば、ことを始める敷居は低くなり、一歩踏み出すことができます。
そして、最良を追い求めなければ、使えずにしまい込んだものを棚卸しして、それらを活用できるのだと実感しました。



下表は今回設計・使用した部品の一覧です。
3Dデータ(STLファイル)もアップしましたので、個人的な利用の範囲で、自由にお使いください。
項目数量入手
側板固定具(a,b,c)3-1-4ダウンロード
スイッチ固定具(a,b,c)1
皿ネジ(3mm)4ネット
LED(3mm)2
押しボタンスイッチ フジソク プッシュスイッチ BP1F1
マザーボード asrock J3710-ITX1
メモリ Crucial D3N1600CM-4G2
12電源 イーター電機工業 スイッチング電源 ERD12SA1
DC/DCコンバーター:picoPSU-901
SSD:Crucial SSD 500GB MX5001

段ボールを切断する際のレーザーカッターの設定は以下の通りです。
(FABOOL-Laser Mini 3.5W)

項目
速度600mm/min
出力100%
回数5回