シャワーヘッド(TOTO THYC49H)のボタンが戻らない
DIYを趣味にしていると、直せないことを認めるのが難しいこともあります。
特に、一見簡単に思える場合は、たとえ買いなおした方が良いと判断した場合でも、なかなか諦めることができないのです。
5年前、節水が叫ばれる中、我家のお風呂も節水シャワーに交換しました。
手元にボタンがあるシャワーヘッドでしたが、先日、このボタンが凹んだまま、戻らなくなったのです。
この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
おそらく、軸がずれたか、汚れの付着が原因で、分解すれば簡単に直せるだろうと、たかをくくっていました。
ところが、いざ、分解しようと、ネジなどを探しても見つかりません。
唯一、出水口近くに、隙間があるのを見つけることができただけでした。
その隙間に、ドライバーを差し込み、こじ開けてみようとしましたが、歯が立たず、傷がついただけでした。
この様子を見て、妻は買い直そうと云いましたが、どうしても、気が収まりません。
妻が壊してもいいと云ってくれたので、更に挑戦してみることにしたのです。
まずは、もう一度、良く観察してみます。
シャワーヘッドの出水穴をよく見ると、同じ間隔で穴が開いているのですが、真ん中の6つだけが、孔ではなく凹んでいるだけです。
初めは単なる飾りだと思っていましたが、眺めていると、何故か時計の裏蓋を思い出しました。
「ひょっとすると。」
私は、時計のオープナーを工具箱から引っ張り出しました。
これを凹みにあわせ、回してみると、案の定、この部分はスクリューになっており、外すことができました。
更に、中のねじを外し、前面カバーを取り外します。
前面カバーは爪で固定されているだけのようなのですが、結構固く、なかなか外れません。
カバーの取り外しに苦戦しながら、この作業がある作業に似ていると気が付きました。
それは自転車のパンク修理です。
私は、工具箱から、タイヤレバーを取り出し、タイヤ外しと同じ要領で外してみました。
まず、カバーを少し持ち上げ、できた隙間にタイヤレバーの1つを差し込みます。
そのまま、下方向にスライドします。
今度は反対側にもう一つにタイヤレバーを差し込み、同じようにスライドさせます。
この状態で、カバーを斜め下方向に引っ張ります。
外れました。
中は、黒カビが発生して、結構、汚れています。
ボタンを固定している4つのネジを外し、取り出します。
ボタン部分は一体になっていますが、爪の孔が二か所あります。
ここに精密ドライバーを差し込むと、爪が外れ、分解できました。
部品には、特に破損は見つかりません。
単に滑りが悪くなっているようです。
部品を綺麗にして、擦れる部分にシリコングリスを薄く塗ります。
ボタンを組み上げます。
カビで汚れた部品を、中性洗剤と歯ブラシできれいにします。
前面カバーの爪を差し込み、外した時と逆の要領ではめ込みます。
ネジをはめ、出水口を元通りに組み付けます。
これで作業は完了です。
ボタンは元通りに動作するようになりました。この後グリスが回れば更にスムーズになりそうです。
苦労と時間を考えれば、買い直した方が得策なのかもしれませんが、思い通りにならないフラストレーションが解け、ようやく、気が晴れました。
今後の為に、今回の原因について、少し考えてみました。
今回の不具合は、ボタン内部の摩擦が大きくなっていた訳ですが、この原因として、
(1)部品の表面が擦れて、あるいは、樹脂の経年劣化で荒れてしまった。
(2)もともとのグリスが流れ落ちた。
が考えられます。
ボタンの隙間は防水処理がされていないので、水が容易に入ります。
水の侵入により、塗られていたグリスが流れ落ちたり、カビなどの汚れにより、滑りが悪くなったりすることが容易に想像できます。
ユーザーが分解できない構造なので、内部の掃除・メンテナンスができないことを考えると、
今回のトラブルは、なるべくしてなったのかもしれません。
もやもやした気持ちは残りますが、取りあえず解決できて良かったです。
特に、一見簡単に思える場合は、たとえ買いなおした方が良いと判断した場合でも、なかなか諦めることができないのです。
手元にボタンがあるシャワーヘッドでしたが、先日、このボタンが凹んだまま、戻らなくなったのです。
おそらく、軸がずれたか、汚れの付着が原因で、分解すれば簡単に直せるだろうと、たかをくくっていました。
ところが、いざ、分解しようと、ネジなどを探しても見つかりません。
その隙間に、ドライバーを差し込み、こじ開けてみようとしましたが、歯が立たず、傷がついただけでした。
この様子を見て、妻は買い直そうと云いましたが、どうしても、気が収まりません。
妻が壊してもいいと云ってくれたので、更に挑戦してみることにしたのです。
まずは、もう一度、良く観察してみます。
初めは単なる飾りだと思っていましたが、眺めていると、何故か時計の裏蓋を思い出しました。
「ひょっとすると。」
前面カバーは爪で固定されているだけのようなのですが、結構固く、なかなか外れません。
カバーの取り外しに苦戦しながら、この作業がある作業に似ていると気が付きました。
それは自転車のパンク修理です。
そのまま、下方向にスライドします。
この状態で、カバーを斜め下方向に引っ張ります。
中は、黒カビが発生して、結構、汚れています。
ここに精密ドライバーを差し込むと、爪が外れ、分解できました。
単に滑りが悪くなっているようです。
ボタンを組み上げます。
ネジをはめ、出水口を元通りに組み付けます。
ボタンは元通りに動作するようになりました。この後グリスが回れば更にスムーズになりそうです。
苦労と時間を考えれば、買い直した方が得策なのかもしれませんが、思い通りにならないフラストレーションが解け、ようやく、気が晴れました。
今後の為に、今回の原因について、少し考えてみました。
今回の不具合は、ボタン内部の摩擦が大きくなっていた訳ですが、この原因として、
(1)部品の表面が擦れて、あるいは、樹脂の経年劣化で荒れてしまった。
(2)もともとのグリスが流れ落ちた。
が考えられます。
ボタンの隙間は防水処理がされていないので、水が容易に入ります。
水の侵入により、塗られていたグリスが流れ落ちたり、カビなどの汚れにより、滑りが悪くなったりすることが容易に想像できます。
ユーザーが分解できない構造なので、内部の掃除・メンテナンスができないことを考えると、
今回のトラブルは、なるべくしてなったのかもしれません。
もやもやした気持ちは残りますが、取りあえず解決できて良かったです。