LDプレーヤー(PIONEER CLD-07G)のグリスアップ

投稿 火 2/26 12:02:06 2013 | オーディオ・ビジュアル | hotall

LDプレーヤーが生産中止になって久しくなりました。LDソフトのコレクションも現在の使っているプレーヤーの寿命とともに役目を終えることとなります。
最近、私のプレーヤーもB面の頭出しに失敗し、A面の頭出しも時間がかかるようになりました。いやおうなく機器の寿命を意識させられます。

LDプレーヤーは大きく重いディスクを高速に回転させ、アナログ画像をリトライなしに正確に読み取る必要があるため、中の構造は精密かつ重量級メカの塊です。
メカは可動部の摩耗による劣化から逃れられません。特にLDプレーヤーのように大きな力がかかる機器は顕著になります。
車のメンテナンスと同様に、少しでも摩耗を少なくするためには定期的なグリスアップが必要となります。
今回、頭出しの問題が発生したのを機にグリスアップをしたところ、完治することができました。

この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







プレーヤーの上面カバーを外します。

もともとのグリスは、白色だったのでシリコングリスと思われますが、今回は手元にあったウレアグリスを使用しました。

①シャーシ上部のB面再生時にヘッドが接触する箇所をグリスアップします。




②B面再生時にヘッドがスライドするパイプ状のレールをグリスアップします。




③ヘッドの駆動ギアをグリスアップします。




④A面再生時にヘッドがスライドするパイプ状のレールをグリスアップします。

以上のグリスアップで頭出しが失敗なくスムーズに行われるようになりました。しかも、トラッキングの精度が上がったようで、画像ノイズも少なくなり画質がアップしました。
これからも、定期的にグリスアップして、長く使ってやりたいと思います。


パソコン(ANTEC SOLO)電源スイッチの修理

投稿 月 2/18 17:44:03 2013 | パソコン | hotall

二次故障が起きると、悔しい思いをします。
本来なら、最初の故障個所だけ直せば済むところが、更に厄介な問題を抱えてしまいます。
得てして二次故障の方が致命的になるものです。

私は、電源ボタンを押してパソコンを終了します。
先日、いつものように電源ボタン押したのにOSが終了しないことがありました。
その時点では、何回か押せば終了するので、そのままにしていましたが、ついには全くボタンが利かなくなってしまいました。


この文書は個人的なものであり、読者による修理を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。







中を開けて電源ボタンを見ると、ボタンを固定しているピンが折れています。
そこで、前面パネル側の支柱に穴を開け、写真のようにワイヤーで固定しました。
これで直ると踏んだのですが、まだ、時々ボタンが利かないことがあり、更に調べなければなりません。




電源スイッチを触ってみると、ぐらぐらしています。
これではボタンにうまく当たらない可能性があります。
実際、ボタン側のスイッチとの接触部分は幅が狭く、スイッチが少し傾くだけで、ボタンから外れてしまいます。
ぐらぐらする原因を調べるため、スイッチを外してみます。




スイッチははケースに固定する為の枠にはまっています。
この取り付け枠とスイッチは枠にある爪でひっかけてあるだけで、この爪が折れていました。
ボタンの固定ピンが折れたのを放置したため、ボタンが斜めにスイッチを押すようになり、一方の爪に無理な力が掛かったのが原因のようです。
最初に異変に気付いた時点で、電源ボタンを固定していれば良かったのですが...




このスイッチの取り付け枠は汎用品ではありません。したがってメーカーから取り寄せるしかなく、時間と手間を考えると憂鬱になってしまいましたが、気を取り直し、駄目元で応急処置をしてみることにしました。

取り付け枠とスイッチを細い被覆ワイヤーで縛ってみました。
固定はできたようです。





この状態でケースに固定できるか不安でしたが何とかケースにはまりました。

最後にボタン側にプラ版を両面テープで取り付けて、スイッチが多少ぐらぐらしてもボタンに当たるようにしました。(最初の写真)

何事も気付いた時点で処置すべきなのですね。教訓です。

石油ファンヒーター(MITSUBISHI:KD-C302)の分解掃除

投稿 木 2/14 10:11:13 2013 | リビング | hotall

灯油の値段が上がり、石油ファンヒーターの経済的メリットも少なくなりました。
しかし、工事も必要なく、持ち運びができる強力な暖房器具として、まだまだ利用価値はあります。
我が家には、2台の石油ファンヒーターがあり、現役で活躍しています。
しかしながら、これらの機器もだいぶ古くなり、最近では警告灯が点いたり、消火時の匂いがきつくなったりと調子が悪くなってきました。
そこで、分解掃除することにしました。


この文書は個人的なものであり、読者による分解を推奨するものではなく、内容について一切の責任を負いかねます。
ユーザーによる暖房器具の分解・メンテナンは機器の故障を引き起こし火災の原因になることがあります。自身で責任を負えない方は真似をしないでください。







これが、今回の石油ファンヒーターです。




全面パネル、上面パネル、吹き出しグリルと外していきます。
制御基板から燃焼室上部の温度ヒューズのケーブル(赤)と操作パネルのフィルムケーブルを外し、
制御基板を固定しているパネルごと外します。




本体カバーが外れないと思ったら前面下でかしめてありました。
これを曲げて外します。




本体カバーを外すとバーナー部分が見えました。
全体が白く汚れています。




バーナーをさらに分解します。
内部は赤く汚れています。




分解したパーツをワイヤーブラシとナイロンブラシできれいにします。




燃焼センサーと点火電極をワイヤーブラシできれいにします。




燃料ポンプを取り外し、フィルターの掃除をします。
全体を覆っている白い多孔質樹脂製のフィルタは劣化している為か、外れやすくなっていました。ポンプを引き抜くときタンクの中に落っこちてしまい、苦労してピンセットで取り出しました。




先端の網状のフィルタと全体を覆っていた樹脂フィルタを歯ブラシできれいにします。




灯油タンクの受け口を取り外し、中のフィルタを掃除します。
かなり汚れています。




ブラシできれいにします。




掃除機で全体の埃を取り除き、元通りに組み上げて完了です。

点火してみると、以前は炎の一部がオレンジ色だったのが、きれいな青色になり、ポンプあたりの音が静かになりました。
消火時の匂いも少なくなり、明らかに状態がよくなりました。
火を扱う機器なので、分解組立には神経を使いますが、たまには分解掃除をして長く使ってあげたいと思います。